シャンパンとホテルとそのあいだのこと

シャンパンとホテルと色恋についてのブログ

2017-01-01から1年間の記事一覧

いつも少し悲しい理由

思うに、人生を十分に使い切ろうと思うならば、人生の終焉を常に意識するのが良いのだろう。でも実際にそれを実行するのは難しい。今日死ぬと思って行動するのも、明日死ぬと思って行動するのも、余命あと半年だと思って行動するのも難しい。実際にはいつ死…

旅としてのホテル

東京には程度の差こそあれ、「高級」と冠につけられるホテルが30以上ある。頻度高く何かと足を運ばれる方も、そう滅多に訪れない方もいるだろう。ホテルのラウンジは打ち合わせや顔合わせなど、ビジネスに利用される方も多いだろうし、仕事帰りにバーに立ち…

恋という天災からの生き残り方

恋に関することわざや格言みたいなものをみているとそのほとんどが「よした方が良い」という警句みたいなものである。そこには逆説的な前提を見ることができるわけで、「にもかかわらず」人は色恋沙汰に巻き込まれるものである、というのがそれである。酒や…

シャンパンは安い

ブログタイトルにもあるので、たまにシャンパンの話をしたい。シャンパンは比較的高いワインである。泡のないワイン(スティル・ワイン)は、安ければ1000円以下で購入できるのに、シャンパンはすごく安くてもだいたい3000円以上する。その辺のスーパーで購…

愛では足りない

豹柄の服を上下に身に着けて、だみ声のパンチパーマみたいな髪型をした小太りのおばさんが「いやぁ、セックスしたいわぁ。抱かれたいわぁ。激しく」と言ったとして、または小学生が元気よくキックすれば背骨から折れそうな細く痩せこけたおじいちゃんがビブ…

内側のピンク

先日、地下鉄構内の階段を登っているときに、目の前を歩く女性に注意を奪われることがあった。別にミニスカートでパンツが見えそうだったということではなく。身ぎれいにしていてスーツやスカートにはあまりシワもなく、毛玉もなく、白いシャツに黒いジャケ…

性欲の捜索願い

十代、二十代の頃には、悪友以上ドラッグ未満の煩わしき煩悩であった性欲も四十前後あたりから、ふとその所在がわからなくなることがある。昨日までそこにいたのに、目が覚めていつもどおりに過し、仕事の合間にふと息をついたときなどに「あれ? あいつ(性…

普通という名の鐘が鳴る

「普通ということについて書いて欲しい」という声をいただいたので書いてみる。 結論から言うと私たちが「普通」と口にするときは、必ずそこに歪んだ思念がある、ということである。普通というものは存在するが実存はしない。数字のゼロみたいなもので、概念…

姿勢と値段

レイモンド・チャンドラーの『ロング・グッドバイ』の中でよく覚えている1シーンがあって、それは、依頼人に会うためにホテルを訪れた探偵フィリップ・マーロウが、待ち合わせのバーへの移動中にホテルのバーに目を見張るようなブロンドの美人を認めるシーン…

心の鍛え方

前回、メンタルって大切ということを書いたので、今回はその鍛え方について書きたい。 結論から言えば、「問題を発見して、それを単純化して挑みつつ、本を大量に読み、身体を鍛えて、たまに選んで人に会う」ということになる。分けて書くと 1.問題の発見 2.…

メンタルは肉体より大事だろう

日本人は、たぶんだけれどメンタルの部分を直視するのを、欧米人に較べて、避ける傾向があるように思う。心のケア、なんて受けなきゃいけないってことは、すでにメンヘラということになって、社会的に敬遠される存在と思われかねない、と考えているのではな…

Let's get physical.

世の中の人はおおむね忙しいから、運動をしている人は比較的少ないと思う。寝る時間を少なくともある程度確保したらもうあとは仕事かあるいは家庭への時間で24時間オーバー気味だと感じてしまうのではないだろうか。 でも、「ようは」という視点で生命や人生…

愛の有り様について

写真の左側の猫は数年前に死んでしまっていて、右側の猫は今もそこそこ元気に生きている。死んじゃった猫は、生きているほうの猫が産んだ雄の猫で、14年ちょっと生きたんじゃないだろうか。死因は、癌かなんかで、見つけたときはもう肺に転移していて、治療…

自己肯定がうまく出来ないで苦しんでいる人へ

先日自己肯定感が低い子どもについて触れた記事をちらっとだけ読んだのだけれど、もちろんちらっとしか読んでいないのでその記事については何も語れないのだけれど、この「自己肯定」についての思うところ、つまりタイトルにしている「自己肯定がうまく出来…

良い店はどこにあるのか

以前『「出会いがない」という人が買う宝くじは当たらない』というタイトルで出会いが欲しかったら、良い店に一人で通うのが良い、ということを書いたのだけれど、読んでくださった方から「では良い店はどうやってみつければ良いのか」という質問が来たので…

食の領域

音楽や酒にもあるっちゃあるけど、食ほど、見えない、語られない、それでいてけっこう厳格なレイヤーというか境界線があるものはない。この境界線について語られることは、なかなかないように思うので、少し触れてみたい。 酒なんかは、今回言わんとする境界…

旅はスイッチ

生まれて初めて沖縄に行ってきた。 3泊4日。那覇から少し離れたリッツ・カールトン沖縄まで車で1時間弱。ゴルフ場に囲まれるように小山の上に位置した、俗世から切り離されたみたいなホテル。のんびりするにはぴったりなので、滞在中ほとんどホテルから出な…

「出会いがない」という人が買う宝くじは当たらない

結論から書くと、「出会い」は、ちゃんとあるのに、「出会いがない」という人は、ないところでばかり探している、出会いを見つけるということはさほど難しいことではない、のに、という話である。 たとえば、合コンである。今では、少なからずの若者は合コン…

おっぱいは良い

最初に結論を言うと、男が女に礼儀正しければ、世界はより良くなるはずだ、ということになる。それがこの話の主旨だ。 季節は、初夏と真夏の狭間、梅雨。といいつつもあまり雨は降らないで、むしろ湿気の少ない過ごしやすい夏のような、今。東京では、巷でみ…

C1: シャンパンに詳しくなると得をすること

エグゼクティブと話やすくなる グランメゾンに緊張しなくなる 世界が広がり、深くなる ロマンスが生まれる 人生を慈しめる 1.エグゼクティブと話しやすくなる 社会的地位が上がってくると会話に上がってくるテーマがある。筋肉とワインである。ゴルフの話が…

最高級ホテルから学ぶこと

良質なホテルをなんと呼べばいいのか迷って、これぞそれ!という表現が見つからず、そう言えばむしろ中級に見えそうな「高級」という言葉を使った。という枕をおいてから語るけれど、最高級と呼ばれるホテルは、お金もかかるけれど、学ぶことの多い場所でも…